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オウバクというのは、キハダという木の樹皮から採れるんですが、キハダは漢字で黄檗とも書きますし、これを音読すればオウバクって読めますよね。そういえば日本の宗教の宗派にも黄檗宗ってありましたよね。キハダの木と何か関係あるのかな？　

余談はさておき、オウバクエキスの話に戻りますが、キハダの木には外側の樹皮がコルク質をしているんですが、そのコルク質の樹皮を剥ぎ取りますと、中から鮮やかな黄色い内皮が出てきます。その部分を乾燥させたものがオウバクなんですが、その内皮は本当に鮮やかな黄色なので、昔から染料の材料としても重宝されていました。けれどこのオウバクは何といっても生薬としての利用が大変有名ですよね。その歴史はざっと二千年くらいあると言いますから驚きです。オウバクの原木となるキハダは日本各地に自生していますので、そこから採れるオウバクは、民間の薬として長く用いられてきました。中でも胃腸の薬に用いられていることが多く、陀羅尼助（だらにすけ）や百草丸（ひゃくそうがん）という薬は飲んだことがある方も多いんじゃないでしょうか？　

またオウバクエキスはニキビ菌に対抗する抗菌作用がよく知られていますので、ニキビケアなどのスキンケア製品にも用いられていることが多いようです。またオウバクエキスは天然保湿成分として、無添加化粧品や低刺激性化粧品に配合されることが多いです。